超伝導電極を用いた高利得共振形光変調器の開発

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[Abstract]

  従来光通信では、ディジタル情報をパルスのまま送り出す、ベースバンド伝送が行われてきた。これに対し、近年のマイクロ波通信技術の拡大に伴って、マイクロ波あるいはミリ波帯の信号を光波で搬送する、サブキャリア通信方式が提案されている。長距離伝送において減衰の激しいミリ波を波形の劣化の少ない光波で伝送しようというものである。
  このような用途において、マイクロ波ミリ波を光波に変換する光変調器が必要となる。ベースバンド伝送では光変調器は広帯域である必要があるが、サブキャリア通信においては、変調信号は中心周波数の周りに一定の帯域幅を有すればよく、その分低電圧駆動化が実現できる。
  今回我々は、電極として損失の少ない超伝導体を用い低電圧駆動化を図り、さらにインピーダンス変換器であるインバータを用いることで高利得化を図る光変調器についての研究を紹介する。

[Contents] 

  1. はじめに
  2. 共振型光変調器の概要
  3. 動作原理
  4. コプレーナ線路による電極の実現
  5. 解析結果
  6. 高温超伝導体を用いた予備実験
  7. 参考文献



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